院長ブログ

健診で太りすぎと言われた、、BMI指標の限界とは?

健診で太りすぎと言われた、、BMI指標の限界とは?

2026年03月31日 06:29


健診で「太りすぎ」と言われたら。BMIだけではわからない健康リスクとは?



藤沢ソーマクリニック院長柿沼勇太


健康診断で「BMIが高いですね」「太りすぎに注意しましょう」と言われ、不安になったことはありませんか?


BMI(Body Mass Index)は、体重(kg)÷身長(m)²で計算される、もっとも広く使われている体格指標です。健診でもよく使われ、日本では一般的にBMI25以上が肥満の目安とされています。


しかし実は、BMIだけで「本当に太っているか」「健康リスクが高いか」を正確に判断することはできません。最近では、BMIの限界が多くの研究でも指摘されています。


BMIの大きな弱点は、体重の「中身」がわからないことです。

たとえば、筋肉量が多い人はBMIが高く出ても健康的なことがあります。逆に、体重は標準でも筋肉が少なく体脂肪が多い「隠れ肥満」の方は、BMIだけでは見逃されることがあります。


さらに重要なのは、脂肪の「量」だけでなく、「どこについているか」です。

特に健康リスクに深く関わるのが、お腹の中につく内臓脂肪です。内臓脂肪が増えると、高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、動脈硬化などの生活習慣病につながりやすくなります。


ご指定の論文でも、BMIは集団全体の評価には有用である一方、個人の脂肪量や健康リスクを十分に反映しないことがあると示されています。つまりBMIは「健康状態の結論」ではなく、「異常に気づくための入口」と考えるのが適切です。


本当に見るべきなのは、体重そのものよりも、体への影響です。

たとえば、


お腹まわりが増えていないか

血圧が高くなっていないか

血糖値や中性脂肪に異常がないか

疲れやすくなっていないか

いびきや日中の眠気がないか


といった点を合わせて見ることが大切です。


特に見逃してはいけないのが、肥満と睡眠の関係です。

BMIが高い方や内臓脂肪が多い方では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが上がります。首まわりやのど周囲に脂肪が増えると、睡眠中に空気の通り道が狭くなり、いびきや無呼吸を起こしやすくなるからです。


「いびきが大きい」

「寝ても疲れが取れない」

「日中に眠くなる」

「朝からだるい」


こうした症状がある場合、単なる体重の問題ではなく、睡眠障害が隠れていることがあります。


健診でBMIを指摘されたときは、「太っているから痩せましょう」で終わらせず、その背景を考えることが大切です。

夜遅い食事、間食、運動不足、飲酒、睡眠不足などの生活習慣の乱れが、内臓脂肪や代謝異常、睡眠の質の低下につながっていることも少なくありません。


藤沢ソーマクリニックでは、BMIだけでなく、腹囲、血液検査、血圧、睡眠、いびき、日中の眠気などを含めて、体の状態を総合的に評価しています。


健診で「太りすぎ」と言われたときこそ、体重の数字だけに一喜一憂するのではなく、自分の体を見直すきっかけにしてみてください。


BMIは大切な指標ですが、それだけで自分の健康を決めつける必要はありません。

本当に大切なのは、「今の体が、日々の生活や将来の健康にどう影響しているか」を知ることです。


肥満、生活習慣病、いびき、睡眠時無呼吸症候群が気になる方は、どうぞお気軽に藤沢ソーマクリニックへご相談ください。