
いろいろないびきレーザー名称、違いはあるの?
2026年04月24日 06:49
いびきレーザーのメカニズムとは?―なぜいびき・睡眠時無呼吸症候群が改善するのか
藤沢ソーマクリニック院長 柿沼勇太
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、「空気の通り道(上気道)」が狭くなることで起こります。特に、口蓋(上あごの奥)や軟口蓋、口蓋垂(いわゆるのどの奥の柔らかい部分)がたるみ、睡眠中に振動することで「いびき音」が発生します。また、そのたるみが強くなると、気道が一時的に閉塞し、無呼吸状態を引き起こします。
近年、この「たるみ」に対してアプローチする治療として注目されているのが、いびきレーザー治療です。藤沢ソーマクリニックで導入しているレーザー治療(カスタムナイトレーズ)は、切らずに粘膜を引き締める低侵襲治療であり、いびきや軽症〜中等症の睡眠時無呼吸症候群に対して有効性が期待されています。
■レーザーの基本メカニズム
いびきレーザーは、口腔内の粘膜に対してレーザー光を照射することで、組織の深部に熱エネルギーを与えます。この熱作用により、以下の変化が起こります。
・コラーゲン線維の収縮
・新しいコラーゲンの生成(リモデリング)
・粘膜や軟部組織の引き締め(タイトニング)
これにより、たるんでいた軟口蓋や口蓋垂が持ち上がり、気道のスペースが広がります。その結果、空気の流れがスムーズになり、振動が減少し、いびきが軽減されるのです。
■睡眠時無呼吸症候群への効果
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の多くは、閉塞性(OSA)と呼ばれるタイプであり、これは気道の物理的な狭窄が原因です。レーザー治療はこの「構造的な狭さ」に対して改善をもたらします。
・気道の拡大
・軟部組織の支持力向上
・睡眠中の気道虚脱の抑制
これにより、無呼吸や低呼吸の回数(AHI)が減少し、睡眠の質改善や日中の眠気軽減が期待されます。
■「スムースモード」とは何か?
いびきレーザーでよく使われる「スムースモード」とは、組織を蒸散・切開するのではなく、粘膜の表面を傷つけずに深部へ穏やかに熱を伝える照射モードです。
レーザーの名称はクリニックごとに異なっていますが、「ナイトレーズ」「スムースモード」「サーミア」など様々な呼び方がありますが、本質的な仕組みは同じです。
・非侵襲的(切らない)
・痛みが少ない
・ダウンタイムがほぼない
という特徴を持ち、日帰りで受けられる治療として普及しています。
■なぜ「カスタマイズ」が重要なのか
レーザー治療は、単に照射すれば効果が出るわけではありません。患者様ごとに、以下のような個別差が存在します。
・たるみの部位(軟口蓋、舌根、側壁など)
・組織の厚み
・反射の強さ(嘔吐反射)
・いびきの重症度
そのため、出力設定や照射範囲、照射回数を個別に調整する必要があります。
藤沢ソーマクリニックでは、麻酔科専門医としての気道管理の知識を活かし、単なる機械的照射ではなく、「どこをどの程度引き締めるべきか」を評価した上で施術を行います。これは、安全性と効果を両立するために非常に重要なポイントです。
■他治療との違い
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAPやマウスピースなどもあります。それぞれに役割がありますが、レーザー治療は以下の点で特徴があります。
・装着の煩わしさがない
・根本的な構造改善にアプローチ
・継続的な通院負担が少ない
特に「CPAPが合わない」「まずは軽い治療から始めたい」という方に適しています。
■まとめ
いびきレーザー治療は、口腔内の粘膜を熱によって引き締めることで、気道の広がりを改善し、いびきや無呼吸を軽減する治療です。名称は様々でも、スムースモードに代表される「非侵襲的な熱作用」という点が共通のメカニズムです。
藤沢ソーマクリニックでは、麻酔科医としての専門性を活かし、患者様一人ひとりに合わせた出力調整とカスタマイズ治療を行っています。
「湘南で睡眠、いびきといえば藤沢ソーマクリニック」として、地域の皆様の睡眠の質改善とQOL向上に貢献してまいります。
いびきや日中の眠気が気になる方は、お気軽にご相談ください。