院長ブログ

ヒアルロン酸を続けても膝が痛い…PFC-FDとは何が違う?

ヒアルロン酸を続けても膝が痛い…PFC-FDとは何が違う?

2026年08月19日 06:12

「膝のヒアルロン酸注射を続けているけれど、また痛くなる」「PFC-FDという治療を見つけたけれど、何が違うの?」。そんな疑問を持つ方が増えています。

結論からいうと、ヒアルロン酸とPFC-FDは、目的や仕組み、保険適用、費用などが異なります。「PFC-FDの方が上」と単純に決めるのではなく、関節の状態やこれまでの治療経過から選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸注射とPFC-FD、何が違う?

ヒアルロン酸注射は、変形性膝関節症などに対して以前から行われている治療です。関節内にヒアルロン酸製剤を注入し、痛みや関節機能の改善を目指します。

一方、PFC-FDは、ご自身の血液から作製したPRP(多血小板血漿)をもとに、血小板由来の成長因子などを含む成分を加工したものです。

大きな違いを簡単に整理すると、

ヒアルロン酸
・適応疾患では保険診療
・膝や肩などに使用
・複数回投与することがある
・長年使用され、膝では診療ガイドラインにも記載

PFC-FD
・自分の血液由来の成分を使用
・保険適用外の自由診療
・1回の投与から経過をみることも可能
・ヒアルロン酸などで十分な改善が得られない場合の選択肢になることがある

という違いがあります。

「ヒアルロン酸よりPFC-FDの方が効く」は本当?

ここは大切なポイントです。

PRPについては、変形性膝関節症に対してヒアルロン酸より中長期的な疼痛や機能の改善が良好だったとする研究があります。

ただし、PRPにはさまざまな製法があり、PFC-FDはPRPをさらに加工したものです。そのため、PRP全般の研究結果をそのままPFC-FDに当てはめて「ヒアルロン酸よりPFC-FDの方が効く」と断定することは適切ではありません。

PFC-FDそのものについても変形性膝関節症を対象とした臨床研究がありますが、エビデンスは現在も蓄積されている段階です。

では、どちらを選べばいい?

「最初から高額なPFC-FDを受けた方がいい」というわけではありません。

膝の痛みであれば、まず診察を受け、必要に応じて画像検査などで原因を確認します。

変形性膝関節症では、運動療法、体重管理、鎮痛薬、ヒアルロン酸注射などの保存療法があります。

それでも痛みが続き、

「ヒアルロン酸を続けているけれど満足できない」
「できれば手術以外の方法も検討したい」
「趣味や旅行を続けるために痛みを改善したい」

という場合には、PFC-FDを含めて次の選択肢を医師と相談する価値があります。

一方、変形がかなり進んでいる場合などは、注射治療だけにこだわらず手術を含めた治療を検討した方がよいこともあります。

肩の痛みにも使える?

ヒアルロン酸製剤には、肩関節周囲炎に適応のある製剤があります。

PFC-FDについても肩などに使用されることがありますが、膝に比べるとエビデンスは限られており、肩の痛みすべてがPFC-FDの適応になるわけではありません。

五十肩、腱板損傷、筋肉・腱由来の痛みなど、肩が痛む原因はさまざまです。

だからこそ「何を注射するか」より先に、「どこが痛みの原因なのか」を診断することが重要です。

PFC-FDの費用と注意点

藤沢ソーマクリニックのPFC-FD™2.0療法は自由診療です。

PFC-FD™2.0:165,000円(税込)
感染症検査:11,000円(税込)

初診料などが別途必要になる場合があります。

基本的には1回投与して経過を確認します。採血後、専門施設で加工するため、投与まで約3週間が目安です。

自分の血液由来の成分を使用しますが、注射部位の痛み、腫れ、熱感、出血、感染などが生じる可能性があります。また、期待した改善が得られない可能性もあります。

「軟骨が必ず再生する」「手術が不要になる」と保証できる治療ではありません。

注射を選ぶ前に「痛みの原因」を調べましょう

膝や肩が痛いからといって、全員に同じ注射が適しているわけではありません。

ヒアルロン酸でよいのか、PFC-FDを検討するのか。それとも別の治療が必要なのか。

大切なのは、注射の名前から治療を選ぶのではなく、まず痛みの原因を評価することです。

藤沢ソーマクリニックでは、藤沢・湘南エリアの膝、肩、関節の痛みについて、保険診療の治療からPFC-FD™2.0などの自由診療まで、状態に応じて選択肢をご説明しています。

「ヒアルロン酸を続けているけれど、このままでいいのかな」
「PFC-FDが自分に合うのかわからない」

そんな段階でも大丈夫です。

藤沢駅南口徒歩2分。まずは現在の痛みと、これまで受けてきた治療についてご相談ください。