
いびきレーザーでどのくらい音は減る?
2026年04月08日 06:41
いびきレーザーでどのくらい音が減る? いびきは「音」だけの問題ではありません
「いびきレーザーって、実際どのくらい音が減るのですか?」
これは、いびき治療を検討されている方や、ご家族から非常によくいただく質問です。
結論からいうと、いびきレーザー治療では、報告によって差はありますが、いびきの強さや音量が平均で約50〜70%程度改善したとするデータがあります。
ただし、すべての方に同じような効果が出るわけではなく、いびきの原因や体型、鼻やのどの状態によって結果は異なります。
そして大切なのは、いびきは単なる「うるさい音」の問題ではない、ということです。
いびきは、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなり、のどの奥の軟らかい組織が振動することで起こります。
つまり、音が出ているということは、「空気の通り道がスムーズではない」サインでもあります。
そのため、いびきは家族の睡眠を妨げるだけでなく、本人の睡眠の質の低下や、日中の眠気、集中力低下、疲れやすさにつながることがあります。
さらに背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合には、高血圧、不整脈、糖尿病、脳卒中、心血管疾患などのリスクとも関連することが知られています。
参考:
・American Academy of Sleep Medicine(AASM)
https://aasm.org/resources/factsheets/sleepapnea.pdf
いびきレーザー治療(ナイトレーズ)は、このいびきの原因の一つである「のどのたるみ」に対してアプローチする治療です。
フォトナ社のレーザー機器を用い、メスを使わずに口蓋垂周囲や軟口蓋の粘膜に熱エネルギーを与えることで、コラーゲン収縮と組織の引き締めを促し、睡眠中の振動を軽減させることを目的としています。
参考(フォトナ公式):
https://www.fotona.com/en/treatments/2679/nightlase-snoring-treatment/
フォトナ社の紹介する臨床データでは、いびきの程度が平均で有意に改善し、最大で約60〜70%の改善が報告されています。
また、複数回の治療により、段階的に改善する傾向も示されています。
さらに、臨床研究でも以下のような結果が報告されています。
・主観的ないびき評価(VASスコア)の有意な低下
・睡眠の質の改善
・軽度〜中等度の閉塞性睡眠時無呼吸の改善傾向
参考論文:
Krespi YP, et al. NightLase: Minimally invasive laser treatment for snoring
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24584830/
またレビュー論文でも、レーザーによる軟口蓋治療は、非侵襲的ないびき治療として一定の有効性があるとされています。
一方で重要なのは、すべてのいびきに有効ではないという点です。
以下のようなケースでは、レーザー単独では十分な効果が得られない場合があります。
・重度の睡眠時無呼吸症候群
・高度肥満(BMI高値)
・鼻閉が主原因の場合
この場合は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)や鼻治療など、別の治療が優先されます。
いびきレーザーの効果は永続的ではなく、一般的に6ヶ月〜1年程度の持続とされ、必要に応じてメンテナンス治療が推奨されています。
医療広告ガイドライン上も、以下の点に注意が必要です。
・効果には個人差がある
・全ての患者に有効とは限らない
・長期的エビデンスは限定的
過度な表現(必ず治る、完全に消える等)は不適切とされています。
藤沢ソーマクリニックでは、いびきを「音だけの問題」としてではなく、睡眠と全身の健康の問題として評価しています。
いびきでお困りの方に対しては、まず原因を見極めたうえで、
・睡眠検査(無呼吸の評価)
・生活習慣の見直し
・必要に応じたレーザー治療
を組み合わせてご提案しています。
いびきは本人が気づきにくい症状ですが、その裏には睡眠の質の低下や健康リスクが隠れていることがあります。
「ただの音の問題」と考えず、まずは状態を正しく評価することが大切です。
音を減らすことだけでなく、
“しっかり眠れる体”をつくることが、いびき治療の本当の目的です。