
お酒を飲むといびきをかく。これは問題ない?
2026年04月15日 06:15
お酒を飲むといびきをかくのは大丈夫?|睡眠の質と健康への影響
「お酒を飲んだ日は、いびきがひどいと言われる」
「自分でも、飲酒後はいびきをかいている気がする」
このようなお悩みを持つ方は非常に多くいらっしゃいます。結論から申し上げると、お酒を飲んだときにいびきが出るのは珍しいことではありませんが、決して“問題ない”とは言い切れません。
むしろ、睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性もあり、注意が必要です。
■ なぜお酒を飲むといびきが増えるのか
アルコールには、筋肉を弛緩させる作用があります。
これにより、喉の奥(上気道)がゆるみ、空気の通り道が狭くなります。
その結果、呼吸のたびに振動が起こり、いびきとして音が出るのです。
さらに問題なのは以下の点です。
・気道が閉塞しやすくなる
・呼吸が浅くなる
・無呼吸(呼吸停止)が起こりやすくなる
つまり、単なるいびきではなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させる要因となります。
■ アルコール+塩分で悪化する「むくみ」といびき
見落とされがちですが、飲酒時にはもう一つ重要な要素があります。
それが「つまみ(食事)」です。
お酒と一緒に摂ることが多い食品には、以下のような特徴があります。
・塩分が多い(干物、スナック、居酒屋メニューなど)
・味が濃く、水分を溜め込みやすい
塩分を多く摂取すると体内の水分バランスが崩れ、顔や喉周囲のむくみが生じます。
このむくみが、気道をさらに狭くし、
いびきや無呼吸を悪化させる原因となります。
つまり、
アルコールによる筋弛緩 + 塩分によるむくみ
このダブルの影響で、いびきが強くなるのです。
■ 「たまにだから大丈夫」は危険
「普段はいびきをかかないから大丈夫」
「飲んだ日だけだから問題ない」
このように考える方も多いですが、注意が必要です。
アルコールによって顕在化するいびきは、
もともと気道が狭い・閉塞しやすい体質のサインであることがあります。
つまり、
・軽度の睡眠時無呼吸症候群が隠れている
・将来的に悪化する可能性がある
というケースも少なくありません。
■ 睡眠障害が引き起こすリスク
いびきや無呼吸を放置すると、以下のような影響が出てきます。
・日中の眠気、集中力低下
・高血圧、心疾患リスクの増加
・糖尿病など生活習慣病の悪化
・慢性的な疲労感
特に医療の現場では、睡眠の質の低下が全身の健康に大きく影響することがわかっています。
■ 対策① 生活習慣の見直し(減塩・飲酒習慣)
まず重要なのは、生活習慣の改善です。
・寝る直前の飲酒を避ける
・飲酒量を適量に抑える
・つまみの塩分を控える
・減塩を意識する(むくみ軽減→気道確保)
・体重管理
特に「お酒+塩分」の組み合わせは、いびきを悪化させやすいため、
つまみの選び方を変えるだけでも改善が期待できます。
■ 対策② 医療的アプローチ(CPAP・レーザー治療)
いびきが強い場合や無呼吸が疑われる場合は、医療的対応が必要です。
● CPAP(シーパップ)
睡眠時に空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ治療です。
睡眠時無呼吸症候群の標準治療であり、高い効果があります。
● いびきレーザー治療
喉の粘膜を引き締めることで、気道の広がりを改善します。
切らずに行える低侵襲治療で、いびき改善を目的とした選択肢として注目されています。
■ 「好きなことをやめないために」
「お酒が好きだからやめたくない」
これはとても自然なことです。
重要なのは、我慢することではなく、正しく付き合うことです。
・適量を守る
・塩分を意識する
・体のサインを見逃さない
・必要に応じて医療を取り入れる
こうした工夫により、
好きなことを続けながら健康を守ることができます。
■ まとめ
お酒を飲んだときのいびきは、単なる一時的な現象ではなく、
睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性があります。
さらに、飲酒時のつまみによる塩分過多は、むくみを引き起こし、
いびきをより悪化させる要因となります。
「たかがいびき」と軽視せず、
・生活習慣の見直し
・必要に応じた医療介入
を行うことが大切です。
藤沢ソーマクリニックでは、
睡眠検査からCPAP治療、いびきレーザー治療まで、
患者様一人ひとりに合わせた睡眠医療を提供しています。
湘南で睡眠・いびきにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。