院長ブログ

辻フェスに参加し、地域の方々のお悩みを聴く機会が持てました。

辻フェスに参加し、地域の方々のお悩みを聴く機会が持てました。

2026年04月20日 07:01

辻フェスに参加して実感した「地域の声を聴く医療」の大切さ

藤沢ソーマクリニック院長 柿沼勇太

4月17日・18日に開催された「辻フェス」に、藤沢ソーマクリニックとして参加いたしました。今回は、慶應義塾大学による産官学連携の骨の健康イベントの一環として、当院の医師・看護師がブースを担当し、地域の皆さまに向けた健康相談を実施しました。

当日は200名以上の方にご来場いただき、「骨」をテーマにしながらも、運動・栄養・睡眠といった生活習慣全体に関するご相談を受けることができました。特に印象的だったのは、「睡眠」「夜間頻尿」「慢性的な痛み(ペイン)」といった、一見バラバラに見える悩みが、実は深くつながっているという現実です。

睡眠時無呼吸症候群と夜間頻尿の関係

地域の方から多く寄せられた相談のひとつが、「夜中に何度もトイレに起きる」という夜間頻尿の悩みです。この背景には、加齢や前立腺・膀胱の問題だけでなく、睡眠の質の低下、特に睡眠時無呼吸症候群が関与しているケースが少なくありません。

睡眠中に呼吸が止まることで体内の酸素が低下し、交感神経が活性化されると、夜間の尿量が増加することがあります。その結果、「眠りが浅い→何度も目が覚める→トイレに行く」という悪循環に陥ります。

今回のイベントでも、「いびきがある」「日中眠い」「夜間頻尿がある」という症状が重なっている方が多く見られ、睡眠外来の重要性を改めて実感しました。

骨盤底筋とフェムテックの視点からのアプローチ

女性の参加者からは、「尿もれ」「出産後の違和感」「将来の介護不安」といった声も多く聞かれました。これらに対して重要となるのが骨盤底筋のケアです。

骨盤底筋は、排尿・排便・姿勢維持に関わる重要な筋肉であり、加齢や出産により機能が低下すると、夜間頻尿や尿失禁につながります。近年ではフェムテックの分野でも注目されており、予防医療としての価値が高まっています。

当院では、座るだけでトレーニングが可能な骨盤底筋トレーニング機器を活用し、無理なく継続できるケアを提案しています。イベントでも実際に興味を持たれる方が多く、「もっと早く知りたかった」という声が印象的でした。

ペイン(慢性痛)と睡眠の密接な関係

また、「腰痛」「肩こり」「神経痛」といった慢性的な痛みに関する相談も多く寄せられました。ペインと睡眠は密接に関係しており、痛みがあると眠れず、睡眠不足がさらに痛みを増強させるという悪循環が生じます。

麻酔科専門医としての経験から、痛みの評価と治療には、単なる局所治療だけでなく、睡眠や生活習慣を含めた包括的なアプローチが不可欠であると考えています。

藤沢ソーマクリニックでは、神経ブロックやトリガーポイント注射などの専門的治療に加え、生活指導を含めたトータルケアを行っています。

「地域で相談できる場所」の価値

今回の辻フェスを通じて強く感じたのは、「病院に行くほどではないけれど、誰かに相談したい」というニーズの大きさです。

・いびきが気になるが受診のタイミングがわからない

・夜中に何度も起きるが年齢のせいだと思っている

・痛みがあるが我慢している

こうした“未病”の段階での気づきと介入こそが、将来の大きな病気を防ぐ鍵になります。皆様が安心して受診できるクリニックでありたいと、新たに思いました。今後どうよろしくお願いします。