院長ブログ

帯状疱疹は治ったのに、なぜ辛い痛みが続くの?

帯状疱疹は治ったのに、なぜ辛い痛みが続くの?

2026年05月29日 05:40

帯状疱疹後神経痛――「皮膚は治ったのに痛い」のはなぜ?

藤沢で帯状疱疹後のつらい痛みに悩む方へ

「発疹は消えたのに、ヒリヒリ・ズキズキ痛い」
「服が触れるだけでもつらい」
「夜に痛みで眠れない」

帯状疱疹のあと、このような痛みが長く続くことがあります。これは「帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)」と呼ばれる状態です。

見た目は改善しているのに、なぜこんなにつらい痛みが続くのでしょうか。

藤沢ソーマクリニックでは、帯状疱疹後神経痛に対し、皮膚だけではなく「神経の痛み」に注目した治療を行っています。


帯状疱疹とは?原因は“眠っていたウイルス”

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因でもある「水痘・帯状疱疹ウイルス」が再活性化して起こります。

子どもの頃に水ぼうそうにかかったあと、ウイルスは体の神経に潜み続けています。
加齢、疲労、ストレス、睡眠不足、免疫力低下などをきっかけに、再び活動し始めることで発症します。

特徴として、

  • 片側だけに出る赤い発疹

  • ピリピリ、チクチクする痛み

  • 水ぶくれ

  • 強い神経痛

などがあります。

特に50歳以上では重症化しやすく、「帯状疱疹後神経痛」へ移行するリスクが高くなります。


なぜ「皮膚が治ったのに痛い」のか?

帯状疱疹後神経痛は、「皮膚の病気」というより、“神経そのものの障害”です。

ウイルスは皮膚だけでなく、神経にも炎症を起こします。
この炎症によって神経がダメージを受けると、傷ついた神経が“誤作動”を起こし続けることがあります。

本来は存在しない刺激でも、

  • 熱い

  • 痛い

  • ビリビリする

  • 電気が走る

と脳へ異常な信号を送り続けてしまうのです。

つまり、

「皮膚は治った」
=「神経が治った」

ではありません。

このため、皮膚科で発疹の治療が終わったあとも、数か月〜数年にわたり痛みが続く方もいます。


「触れるだけで痛い」――神経障害性疼痛とは

帯状疱疹後神経痛は、「神経障害性疼痛」と呼ばれる痛みの代表です。

通常のケガや炎症の痛みとは異なり、

  • 軽い刺激でも強く痛む

  • 痛み止めが効きにくい

  • 夜間に悪化しやすい

  • 睡眠や気分にも影響する

という特徴があります。

特に、

  • 下着が触れる

  • シャワーが当たる

  • 風が当たる

  • 布団が擦れる

だけでもつらいことがあります。

この状態になると、単なる「我慢」では改善しにくく、神経に対する専門的なアプローチが重要になります。


帯状疱疹はうつるの?

帯状疱疹そのものは、基本的に「帯状疱疹として」うつるわけではありません。

ただし、水ぼうそうにかかったことがない方へは、ウイルスが感染し、「水ぼうそう」として発症する可能性があります。

特に注意が必要なのは、

  • 小さなお子さん

  • 妊婦さん

  • 免疫力が低下している方

です。

水ぶくれが乾くまでは、接触に注意し、タオルの共有などを避けることが大切です。


ワクチンで予防できる時代へ

近年は、帯状疱疹ワクチンによって、発症や重症化のリスクを減らせるようになっています。

特に注目されているのが、

  • 発症予防

  • 重症化予防

  • 帯状疱疹後神経痛の予防

です。

帯状疱疹後神経痛は、一度起こると長引くことがあります。
そのため、「痛くなってから治療する」だけでなく、“予防”の考え方も非常に重要です。

50歳以上の方、疲労やストレスが多い方、糖尿病など免疫低下リスクのある方は、ワクチンについて一度相談されることをおすすめします。


皮膚科治療後、ペインクリニックでできること

帯状疱疹の急性期は、抗ウイルス薬による早期治療が重要です。
そのため、まず皮膚科を受診される方が多いでしょう。

一方で、

  • 発疹は治った

  • 薬は飲み終わった

  • でも痛みだけが残る

このような場合には、ペインクリニックでの治療が役立つことがあります。

藤沢ソーマクリニックでは、帯状疱疹後神経痛に対して、症状に応じた治療をご提案しています。

神経ブロック治療

炎症を起こした神経周囲へ局所麻酔薬を使用し、痛みの悪循環を断ち切る治療です。

内服治療

神経障害性疼痛に使用される薬剤を、眠気や副作用も考慮しながら調整します。

漢方治療

冷えや睡眠障害、体力低下など、全身状態も含めて整えていきます。

睡眠・生活指導

慢性的な痛みは、睡眠不足やストレスで悪化しやすくなります。
当院では、睡眠や生活リズムも含めたサポートを行っています。


「年齢のせい」と我慢しないでください

帯状疱疹後神経痛は、周囲から見えにくい痛みです。

しかし実際には、

  • 睡眠障害

  • 食欲低下

  • 気分の落ち込み

  • 外出減少

  • QOL低下

につながることも少なくありません。

「もう治らないと思っていた」
「どこに相談したらいいかわからなかった」

そうおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。

皮膚症状が治ったあとも、つらい痛みが続いている方は、一人で我慢せずご相談ください。


藤沢で帯状疱疹後神経痛のご相談なら

藤沢ソーマクリニックでは、ペインクリニック専門医の視点から、帯状疱疹後神経痛の診療を行っています。

「眠れないほど痛い」
「服が触れるだけでつらい」
「皮膚科では治療終了と言われた」

そのようなお悩みに対し、神経の痛みに着目した治療をご提案いたします。

藤沢駅近くで、帯状疱疹後の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。