
地震が来たら「いつもの薬」はどうする?痛みがある人の災害対策
2026年08月23日 17:16
大きな地震が起きたとき、「食料や水は準備しているけれど、いつもの薬は?」と考えたことはありませんか?
特に腰痛、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛などで治療を続けている方にとって、薬や医療情報も大切な防災用品です。
今回は、災害時に痛みで困らないために、平時からできる準備とペインクリニックの役割をお伝えします。
防災バッグに「いつもの薬」は入っていますか?
大規模災害では、交通や物流が止まり、いつものクリニックや薬局を利用できなくなる可能性があります。
食料や水だけでなく、持病がある方は次の準備も確認しておきましょう。
普段服用している薬
お薬手帳
薬の名前・量がわかる写真やメモ
保険・医療に関する情報
かかりつけ医療機関の情報
災害時の薬については、患者さんの状態や薬の種類にもよりますが、3~7日分程度の予備を検討する考え方があります。
ただし、自己判断で薬を多めに服用したり、処方量を変更したりしてはいけません。定期的に薬を使用している方は、平時に主治医や薬剤師へ「災害時はどうすればいいですか?」と確認しておくと安心です。
「お薬手帳」は小さな防災グッズです
災害時には、いつもの医療機関とは違う場所で診察を受ける可能性があります。
そんなときに役立つのがお薬手帳です。
「白い錠剤を朝と夜に飲んでいます」だけでは、薬を正確に特定できないことがあります。
薬の名称、用量、飲み方がわかれば、避難先の医師や薬剤師が治療を考えるうえで重要な情報になります。
紙のお薬手帳だけでなく、電子版お薬手帳やマイナポータルなどで薬剤情報を確認できるよう準備しておく方法もあります。
スマートフォンだけに頼る場合は、停電や充電切れにも備えておきましょう。
避難生活では「痛み」が悪化することがあります
避難所や車内では、普段とは違う姿勢で長時間過ごすことがあります。
硬い床で寝る、長時間座る、荷物を運ぶ、十分に眠れない――。
こうした環境の変化によって、腰痛や肩・首の痛みなどが強くなることがあります。
さらに、水分を控えて長時間動かずにいることは、脱水や血栓症のリスクにもつながります。
体調に問題がなければ、同じ姿勢を続けず、ときどき立ったり歩いたり、足首を動かしたりしましょう。
無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
ただし、地震で転倒した後の強い腰痛など、外傷が疑われる場合は無理にストレッチをする必要はありません。
地震のあと、こんな痛みは早めに医療者へ
「いつもの腰痛だから」と思っていても、災害時には転倒や落下物によるケガが隠れていることがあります。
特に、
転倒・転落後から強い痛みがある
頭を強く打った
手足が動かしにくい
新しく強いしびれが出た
意識がおかしい
胸の痛みや強い息苦しさがある
痛みが急激に悪化している
といった場合は、単なる「いつもの痛み」と決めつけず、救護所や医療機関などへ相談してください。
災害時、ペインクリニックにできること
ペインクリニックは「痛み」を専門的に診断・治療する診療領域です。
腰痛、坐骨神経痛、肩や首の痛み、帯状疱疹後神経痛などに対し、原因や状態を評価したうえで、薬物療法や神経ブロック、トリガーポイント注射などから治療方法を検討します。
災害後には、
「避難生活で腰痛が悪化した」
「薬がなくなりそう」
「慣れない場所で寝てから神経痛が強くなった」
「片付けをして腰を痛めた」
といった問題が起こることも考えられます。
一方で、骨折や重い外傷、生命に関わる症状などは救急医療が優先です。
ペインクリニックは災害救急の代わりではありません。緊急性を判断しながら、それぞれに適した医療へつなぐことも重要な役割です。
藤沢で暮らす私たちが今できること
藤沢市では、食料・飲料水・簡易トイレなどについて最低3日分、できれば7日分の備蓄が案内されています。
そして持病がある方には、もう一つ確認していただきたいことがあります。
「自分の医療の備えはできていますか?」
水や食料と一緒に、薬、お薬手帳、病名、アレルギー、かかりつけ医などの情報も確認してみてください。
藤沢ソーマクリニックは藤沢駅南口徒歩2分で、腰痛、肩の痛み、神経痛、帯状疱疹後神経痛などの痛みについて診療しています。
普段から痛みの治療を受けている方は、災害が起きてから慌てるのではなく、「薬がなくなった場合はどうするか」「どの症状なら受診するか」を主治医と確認しておくことも防災の一つです。
防災バッグを見直す今日、ぜひ「自分の薬と医療情報」も一緒に確認してみてください。