院長ブログ

    「この痛みとずっと付き合うの?」難病・リウマチの慢性疼痛とペインクリニック

「この痛みとずっと付き合うの?」難病・リウマチの慢性疼痛とペインクリニック

2026年09月04日 05:56

がん・リウマチ・難病の「つらい痛み」は我慢しなくていい?ペインクリニックでできること

「病気だから痛いのは仕方がない」「主治医に診てもらっているから、別の科へ相談するほどではない」と我慢していませんか?

がん、リウマチ、難病などの治療中でも、痛みそのものを評価し、和らげる治療を並行して検討することができます。

病気の治療と「痛みの治療」は別々に考えることがあります

ペインクリニックとは、病名だけではなく「痛みそのもの」を評価し、薬物療法や神経ブロックなどを組み合わせて、痛みと生活への影響を軽減することを目指す診療領域です。

大切なのは、原疾患の治療をやめて痛みだけを治療する、という意味ではないことです。

がんであれば腫瘍そのものへの治療、関節リウマチであれば炎症や疾患活動性を抑える治療、難病であればそれぞれの疾患に対する専門的治療が基本です。

そのうえで、

「痛くて眠れない」
「歩くのがつらい」
「薬を飲んでも痛い」
「病気は落ち着いているのに痛みだけ残っている」

といった問題に対して、疼痛治療を並行して考えます。

がんの痛みにはいくつもの原因があります

がん患者さんの痛みが、すべて「がんが進行した痛み」とは限りません。

がんそのものによる痛みのほか、手術後の痛み、抗がん剤治療に伴う末梢神経障害、放射線治療後の痛み、筋肉や関節の痛みなど、さまざまな原因が考えられます。

そのため、まず「どこが、いつ、どんなふうに痛むのか」を整理することが重要です。

がん疼痛の治療では、鎮痛薬、医療用オピオイド、神経障害性疼痛に対する薬などの薬物療法が中心になりますが、痛みの原因や部位によっては神経ブロックなどを検討する場合もあります。

また、「緩和ケア=終末期」という意味ではありません。

緩和ケアは、がんと診断された時点から、がん治療と並行して受けることができます。痛みを我慢し続ける必要はありません。

リウマチが落ち着いても「痛みだけ残る」ことがあります

関節リウマチの痛みでは、まず炎症が十分にコントロールされているかを確認することが重要です。

一方で、治療によって疾患活動性が低くなっても、痛みが残る患者さんがいます。

背景には関節の構造的な変化だけでなく、神経障害性疼痛や、痛みを感じる神経系が過敏になった状態など、炎症だけでは説明できない要因が関係する場合があります。

「リウマチだから痛い」と一括りにせず、現在の痛みの原因を改めて評価することが大切です。

なお、ペインクリニックはリウマチそのものを治療する診療科ではありません。炎症が強い場合などは、リウマチ専門医による原疾患の治療を優先・継続します。

難病・慢性疾患の痛みも相談できます

慢性的な病気では、痛みが長期間続くことで睡眠不足、運動量の低下、筋力低下、不安などが重なり、さらに痛みを強く感じる悪循環に陥ることがあります。

慢性疼痛では、「痛みを0にする」ことだけを目標にするのではなく、

・夜に眠れる
・買い物に行ける
・仕事を続けられる
・家族と外出できる

など、その人が取り戻したい生活を一緒に考えることも重要です。

ペインクリニックでは何をするの?

まず診察によって、痛みの場所、性質、強さ、しびれの有無、生活への影響、現在使用している薬などを確認します。

必要に応じて、

・鎮痛薬などの薬物療法の検討
・神経障害性疼痛に対する治療
・神経ブロック
・トリガーポイント注射
・原疾患を診ている医療機関との連携
・必要な専門科への紹介

などを組み合わせます。

神経ブロックとは、痛みに関係する神経やその周囲へ局所麻酔薬などを投与する治療です。すべての痛みに適しているわけではなく、診察によって適応を判断します。

出血、感染、神経障害、局所麻酔薬による副作用などのリスクもあるため、持病や使用している薬、特に抗凝固薬・抗血小板薬などの確認が必要です。

こんな痛みは、まず主治医へ早めに相談を

新しく急激に強くなった痛み、発熱を伴う痛み、手足に力が入りにくい、歩けなくなった、排尿・排便が難しくなった、といった症状では、感染、骨折、脊髄や神経の圧迫など緊急性の高い病態を除外する必要があります。

「いつもの痛み」と自己判断せず、まず原疾患の主治医や医療機関へ相談してください。

藤沢・湘南で「痛みをもう少し何とかしたい」と感じている方へ

藤沢ソーマクリニックでは、痛みの原因や現在受けている治療を確認したうえで、薬物療法や神経ブロックなどの選択肢を検討しています。

がん、リウマチ、難病などですでに専門医へ通院している方も、原疾患の治療を継続しながら疼痛について相談することは可能です。必要に応じて主治医との連携を考えます。

「病気だから仕方がないのかな」
「薬を飲んでいるけれど、まだつらい」
「神経ブロックが自分に適しているのかわからない」

そんな段階で構いません。

痛みが睡眠や歩行、仕事、日常生活に影響しているのであれば、一度「痛みそのもの」について医師に相談してみてください。

藤沢駅南口から徒歩2分の藤沢ソーマクリニックでは、ペインクリニック・麻酔科として、痛みと付き合いながら少しでもその人らしい生活を続ける方法を一緒に考えます。