
いびき予防には、固いマット?寝具の選び方
2026年09月09日 05:56
柔らかいマットレス?硬い布団?いびきをかきにくい寝具はどっち?
「いびきには硬い布団がいい?それとも柔らかいマットレス?」
実は、いびき対策では「硬い・柔らかい」だけで寝具を選ぶのはおすすめできません。
大切なのは、横向きで無理なく眠れて、首や体が安定することです。
結論:いびきは「マットレスの硬さ」だけでは決まらない
「硬いマットレスほどいびきをかかない」「柔らかい布団はいびきが悪化する」と言い切れる十分な医学的根拠はありません。
いびきを考えるうえで、マットレスの硬さ以上に注目したいのが寝る姿勢です。
いびきとは、睡眠中に狭くなった上気道を空気が通ることで、軟口蓋などの組織が振動して生じる音です。
特に仰向けになると、眠って筋肉が緩んだ際に舌の付け根(舌根)などが喉の奥へ落ち込み、気道が狭くなりやすくなります。
そのため、仰向けより横向きのほうがいびきや無呼吸が軽くなる人がいます。
では、柔らかいマットレスはダメ?
柔らかいこと自体が悪いわけではありません。
ただし、体が深く沈み込みすぎる寝具では、寝返りや横向き姿勢を保ちにくい人がいます。
逆に、硬すぎる布団も万能ではありません。
横向きでは肩や腰に体重が集中します。硬すぎて肩や腰が痛くなれば、横向きで長時間眠ることが難しくなるでしょう。
つまり、
「硬いか柔らかいか」ではなく、「横向きで苦しくなく眠れるか」
という視点で選ぶことがポイントです。
いびきが気になる人の寝具選び3つのポイント
① 横向きで寝やすい
横向きになったとき、肩や腰だけに強い圧迫感がなく、自然な姿勢を維持できるものを選びましょう。
必要であれば抱き枕を利用する方法もあります。
② 沈み込みすぎない
体が沈み込みすぎて寝返りしにくいマットレスは、人によっては横向き姿勢を維持しにくくなります。
反対に硬すぎて体が痛む寝具も避けたいところです。
自分の体格に合った、適度に体を支えてくれる寝具が現実的です。
③ 枕の高さも確認する
マットレスだけでなく枕も重要です。
横向きでは肩幅があるため、仰向けより頭と寝具の間にスペースができます。
枕が高すぎたり低すぎたりすると首が不自然に曲がるため、横向きになったときに首から背骨がなるべく自然な位置になる高さを目安にしましょう。
「横向きでいびきが減る」は医学的にも注目されている
睡眠時無呼吸症候群には、仰向けのときに無呼吸・低呼吸が増える「体位依存性」のタイプがあります。
こうした人では、仰向けを避ける「体位療法」が選択肢になる場合があります。
ただし、ここで注意したいことがあります。
横向き寝や寝具は、すべての睡眠時無呼吸症候群を治療できる方法ではありません。
いびきの原因には、肥満だけでなく、顎の形、舌や軟口蓋、扁桃、鼻づまりなどさまざまな要因があります。
痩せている人でも睡眠時無呼吸症候群になることがあります。
高いマットレスを買う前に確認してほしいこと
家族から、
・いびきが非常に大きい
・寝ている途中で呼吸が止まる
・「ガッ」と息をして呼吸を再開する
と指摘されている場合は、寝具だけで様子を見るのではなく、睡眠時無呼吸症候群が隠れていないか確認することをおすすめします。
また、
・朝起きても疲れている
・朝に頭痛がする
・昼間に強い眠気がある
・仕事中や運転中に眠くなる
といった症状がある場合も、一度評価しておきたいサインです。
寝具を替える前に「横向き寝」を試してみる
いびきが気になったら、いきなり高価なマットレスを購入する必要はありません。
まずは今の寝具で横向きになり、家族にいびきの変化を確認してもらったり、録音アプリなどで比較したりしてみる方法があります。
横向きで明らかに軽くなるなら、寝姿勢の影響を受けている可能性があります。
ただし、録音だけでは睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度は診断できません。
いびきは「寝具の問題」と決めつけないことが大切
いびきをかきにくい寝具に「硬ければ正解」「柔らかければ正解」という答えはありません。
ポイントは、横向きで無理なく眠れ、体が沈み込みすぎず、首や体を自然に支えられることです。
そして、寝具を工夫しても大きないびきが続く場合には、寝具探しを続けるより、一度「なぜいびきをかいているのか」を調べてみるのも選択肢です。
藤沢ソーマクリニックでは、いびきや睡眠時無呼吸症候群について睡眠外来でご相談いただけます。
藤沢・湘南エリアで「ただのいびきなのか、検査を受けたほうがよいのかわからない」という方も、まず原因を確認するところから考えてみてください。
藤沢駅南口から徒歩2分です。