
帯状疱疹後神経痛、何をしても効かない?
2026年10月03日 02:30
帯状疱疹後の痛み、ブロック注射が効かなくなったら?
帯状疱疹の痛みにブロック注射を受け、最初は楽になったのに、だんだん効き目が短くなった、痛みが戻ってきた。そんな変化に戸惑う方は少なくありません。痛みの時期によって背景や治療の考え方が変わることがあります。ブロックが効かなくなったように感じる理由と、次に相談できる治療を説明します。
帯状疱疹関連痛(ZAP)とは?
帯状疱疹関連痛(Zoster-Associated Pain:ZAP)は、帯状疱疹に伴う痛み全体を指します。皮疹が出る前の「前駆痛」、発疹や水ぶくれがある時期の「急性帯状疱疹痛」、皮疹が治った後も続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」などに分けて考えます。
PHNの定義には、痛みが続く期間について複数の考え方があります。一般には、発疹が出てから約3か月以上続く痛みを指すことが多い一方、皮膚症状が治っても痛みが続く場合は、期間にかかわらず早めに相談できます。
なぜ、ブロック注射の効き目が変わるの?
急性期の痛みには神経や周囲の炎症が関わります。神経ブロックは、痛みを伝える神経の働きを一時的に抑え、痛みを和らげる目的で行う治療です。日本皮膚科学会の2025年ガイドラインは、薬物療法で十分に抑えられない急性期の痛みに対し、状態を考慮して神経ブロックを検討できるとしています。一方、ブロックがPHNの発生を防ぐかどうかは、十分な根拠が確立していません。
痛みが長引くと、神経そのものが傷ついたり、痛みに過敏な状態になったりすることがあります。衣服が触れるだけで痛い、焼けるように痛む、電気が走るように痛む、しびれを伴うといった症状は、神経障害性疼痛の特徴です。痛みの仕組みが変化すると、急性期と同じ治療だけでは十分でない場合があります。効き目が短くなったことだけで、薬への「慣れ」や治療の失敗とは決められません。
次に考えられる治療
治療は、痛みの場所・期間・性質、持病や服薬状況に合わせて検討します。内服薬、皮膚に使う外用薬、必要に応じた神経ブロックなどを組み合わせることがあります。神経ブロックには出血、感染、薬剤による副作用などのリスクもあるため、方法ごとに医師と確認します。PHNに対するブロックなどの介入治療は、種類によって根拠の確かさが異なります。効果が続く期間にも個人差があります。
痛みの記録をつけると相談に役立ちます。「いつから」「どの場所が」「焼ける・刺す・しびれるなど、どんなふうに痛むか」「衣服や風で痛むか」「睡眠や生活への影響」「治療後どのくらい楽だったか」をメモしておきましょう。処方薬を自己判断で増減・中止せず、眠気やふらつきなど気になる症状も医師に伝えてください。
Q. ブロック注射が効かなくなったら、もう続けても意味がありませんか?
A. そうとは限りません。痛みの状態や効果の持続時間を再評価し、方法の変更や薬物療法との組み合わせを検討します。
Q. 皮疹が治っても痛むのは珍しいことですか?
A. 帯状疱疹後に神経の痛みが続くことがあります。痛みで眠れない、服が触れるだけでつらいなど、生活に影響している場合は相談してください。
Q. 何科を受診すればよいですか?
A. 皮膚症状が残る場合や帯状疱疹の発症直後は、皮膚科などでの診療も大切です。皮疹が治った後も痛みが続く場合は、ペインクリニックへの相談も選択肢です。
帯状疱疹後の痛みが続く、注射の効き目が短くなった、薬の副作用が心配という方は、治療を見直せる場合があります。藤沢ソーマクリニックでは、痛みの経過や生活への影響を伺い、治療の選択肢をご相談いただけます。受診や検査が必要か迷っている方も、まずはお問い合わせください。