院長ブログ

睡眠ホルモン、メラトニンとは?睡眠時無呼吸症候群にも関係する?

睡眠ホルモン、メラトニンとは?睡眠時無呼吸症候群にも関係する?

2026年03月22日 09:52


睡眠ホルモン「メラトニン」とは?|質の高い睡眠をつくる鍵



藤沢ソーマクリニック


「なかなか寝つけない」「夜中に目が覚める」「朝すっきり起きられない」——こうした悩みの背景には、“睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンの分泌リズムの乱れが関係していることがあります。本記事では、メラトニンの働きと、日常生活でできる具体的な改善策について医学的に解説します。





メラトニンとは何か



メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、体内時計(サーカディアンリズム)を調整する役割を担っています。夜になると分泌が増え、自然な眠気を誘導し、朝の光によって分泌が抑制されることで覚醒へと切り替わります。


つまりメラトニンは、「夜になったことを身体に知らせるスイッチ」であり、質の良い睡眠のために欠かせない存在です。





メラトニンが乱れる原因



現代人の生活では、以下の要因によってメラトニンの分泌が乱れやすくなっています。


・スマートフォンやPCなどのブルーライト

・夜遅くまでの活動や不規則な生活

・日中の光不足(屋内中心の生活)

・ストレスや自律神経の乱れ

・加齢(メラトニン分泌は年齢とともに低下)


これらが重なると、「眠れない→生活リズムが崩れる→さらに眠れない」という悪循環に陥ります。





メラトニンを増やす生活習慣



メラトニンは薬だけでなく、日常の工夫で自然に整えることが可能です。



1.朝の光を浴びる



起床後すぐに太陽光を浴びることで、体内時計がリセットされ、約14〜16時間後にメラトニン分泌が促進されます。毎朝同じ時間に起き、カーテンを開ける習慣が重要です。



2.夜の光をコントロールする



就寝前1〜2時間は、スマートフォンや強い照明を避け、間接照明など暖色系の光に切り替えましょう。ブルーライトはメラトニン分泌を強く抑制します。



3.規則正しい生活リズム



就寝・起床時間を一定に保つことで、体内時計が安定し、自然な眠気が生まれます。休日の寝だめはリズムを崩す原因になるため注意が必要です。



4.適度な運動



ウォーキングや軽い有酸素運動は、睡眠の質を改善し、メラトニン分泌にも良い影響を与えます。特に夕方〜夜の軽い運動が効果的です。





メラトニンを増やす食事



メラトニンは「トリプトファン」という必須アミノ酸から合成されます。以下の栄養素を意識することが重要です。


・トリプトファン:大豆製品(納豆、豆腐)、乳製品、バナナ

・ビタミンB6:マグロ、鶏肉、にんにく

・炭水化物:セロトニン生成を促進(ごはん、パンなど)


特に朝食でこれらを摂取することがポイントです。朝にセロトニンが生成され、夜にメラトニンへと変換されます。





医療的アプローチも重要



生活習慣の改善だけでは不十分な場合、医療的な介入が必要になることもあります。


・睡眠時無呼吸症候群(SAS)

・慢性的な不眠症

・うつ状態や自律神経失調


これらの背景がある場合、専門的な評価と治療が重要です。CPAP療法や生活指導、薬物療法など、患者様に応じた対応が求められます。





まとめ



メラトニンは、単なる「眠気のホルモン」ではなく、体内時計を司る重要な存在です。

現代の生活では乱れやすい一方で、光・食事・生活リズムの工夫によって改善できる余地も大きいのが特徴です。


藤沢ソーマクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群や慢性不眠に対して、生活習慣の改善から医療的アプローチまで総合的にサポートしています。

「眠りの質」を見直すことは、「人生の質(QOL)」を高める第一歩です。


まずは日々の習慣から、できることを始めてみましょう。