院長ブログ

ペインクリニックの注射は何回まで?ブロック注射の回数・間隔を医師が解説

ペインクリニックの注射は何回まで?ブロック注射の回数・間隔を医師が解説

2026年09月07日 06:27

「ブロック注射って何回までできるの?」

ペインクリニックに通っている患者さんから、よくいただく質問です。

結論からいうと、ペインクリニックの注射すべてに「○回まで」という一律の上限があるわけではありません。

注射の種類、痛みの原因、使用する薬、これまでの効果などによって、適切な回数や間隔は変わります。

ブロック注射は「何回打ったか」だけで判断しません

神経ブロックとは、痛みに関係する神経やその周囲に局所麻酔薬などを投与し、痛みを軽減する治療です。

腰痛や坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛など、さまざまな痛みに用いられます。

患者さんによっては1回の治療で大きく症状が軽くなることがあります。一方、何回か治療しながら少しずつ痛みが落ち着いていく方もいます。

そのため「3回打てば終了」「10回打てば治る」という治療ではありません。

大切なのは回数そのものより、

・注射後に痛みがどのくらい減ったか
・効果が何日くらい続いたか
・歩ける距離が伸びたか
・夜に眠れるようになったか
・鎮痛薬を減らせたか

などを確認することです。

どのくらいの間隔で行うの?

神経ブロックの種類や症状によって異なりますが、治療開始時には1週間程度の間隔をあけながら効果を確認することがあります。

症状が改善してきたら、

週1回

2週間に1回

月1回

必要時のみ

というように、徐々に間隔をあけていく場合もあります。

反対に、注射を繰り返しても十分な効果が得られない場合は、ただ回数を増やすのではなく、診断や治療方法そのものを見直すことが重要です。

保険では何回まで?

ここは少し注意が必要です。

「医学的に注射を行える回数」と「健康保険で算定できる回数」は同じ意味ではありません。

また、すべてのペインクリニックの注射に共通して「月○回まで」という単純なルールが設定されているわけでもありません。

たとえばトリガーポイント注射は、複数の場所に行った場合でも、保険診療上は施行した回数・部位にかかわらず1日につき1回として扱われます。

一方、神経破壊剤や高周波凝固法などを使用する同一神経への神経ブロックでは、がん性疼痛などを除き、保険診療上の算定回数に別のルールがあります。

そのため「ブロック注射は保険で月○回まで」と一括りにはできません。

毎週注射しても大丈夫?

必要性と安全性を医師が確認したうえで、一定期間、週1回程度のペースで治療することはあります。

ただし、どんな注射でも何度でも同じように行えるわけではありません。

特にステロイド薬を併用する注射では、投与量や頻度、糖尿病、感染症、骨粗しょう症などの状態も考慮する必要があります。

また、血液をサラサラにする抗血栓薬を服用している方では、ブロックの種類によって出血リスクの評価が必要です。

「前回大丈夫だったから今回も大丈夫」と自己判断せず、服用している薬を医師に伝えてください。

何回やっても効かない場合は?

これも非常に重要です。

注射を繰り返しても痛みや日常生活がほとんど改善しない場合、単純に注射の回数を増やすことが正解とは限りません。

痛みの原因をもう一度確認し、

・注射する場所や種類を変更する
・内服治療を調整する
・運動療法やリハビリを組み合わせる
・画像検査を検討する
・整形外科など他科と連携する

といった選択肢を考えます。

ペインクリニックの目的は「注射を続けること」ではなく、痛みを軽減して生活しやすい状態を目指すことです。

藤沢ソーマクリニックでは

藤沢駅南口から徒歩2分の藤沢ソーマクリニックでは、痛みの状態を診察したうえで、神経ブロック、トリガーポイント注射などを選択しています。

必要に応じて超音波で神経や周囲組織を確認しながら行う方法も選択します。

「以前ブロック注射を受けたけれど、また受けてもいい?」
「何回まで続けるべき?」
「注射以外の方法も考えた方がいい?」

そんな疑問がある方もご相談ください。

注射の回数を決めることよりも、「その治療で痛みや生活がどのくらい改善しているか」を一緒に確認することが大切です。

藤沢・湘南エリアで長引く腰痛、肩や首の痛み、神経痛などにお困りの方は、ご自身にどのような治療が合うのか、一度ペインクリニックで相談してみてください。