院長ブログ

血圧が高くなってきた。もしかして、睡眠のせい?

血圧が高くなってきた。もしかして、睡眠のせい?

2026年10月05日 06:38

血圧の薬を飲んでも高い?睡眠時無呼吸が隠れているかもしれません

「血圧の薬を飲んでいるのに、なかなか下がらない」
「朝起きたときの血圧が高い」
「家族からいびきや無呼吸を指摘される」

そんな方は、血圧だけでなく「睡眠」にも目を向けてみることが大切です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧と関連することが知られている睡眠呼吸障害です。特に、夜間や早朝の血圧が高い方、複数の薬を使っても血圧が下がりにくい方では、一度確認したい病気の一つです。

なぜ睡眠時無呼吸で血圧が上がるの?

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)とは、睡眠中に空気の通り道が繰り返し狭くなったり塞がったりして、呼吸が止まる・浅くなる状態を繰り返す病気です。

無呼吸になると、血液中の酸素が低下します。

すると体は「呼吸ができない」というストレスに反応し、交感神経が活発になります。これが一晩に何度も繰り返されることで、血圧に影響する可能性があります。

つまり、

「いびき・無呼吸」
↓
「酸素が低下する」
↓
「体がストレス反応を起こす」
↓
「交感神経が活発になる」
↓
「血圧が上がりやすくなる」

という流れです。

「朝の血圧が高い」人も睡眠をチェック

健康な人では睡眠中に血圧が低下しますが、睡眠時無呼吸があると、夜間の血圧が十分に下がらなかったり、無呼吸に伴って血圧が変動したりすることがあります。

特に注意したいのは、

・大きないびきをかく
・睡眠中に呼吸が止まると言われる
・朝の血圧が高い
・日中に強い眠気がある
・朝起きても疲れが残っている
・肥満傾向がある
・高血圧の薬を飲んでも下がりにくい

といった場合です。

すべて当てはまる必要はありません。

CPAPをすると血圧も下がる?

CPAP(シーパップ)は、マスクから空気を送り、睡眠中の気道が塞がらないようにする治療です。

最近の研究では、CPAPによる平均的な血圧低下は大きくありませんが、もともと血圧のコントロールが不十分な方や、重症の睡眠時無呼吸がある方、CPAPを十分な時間使用できている方では、より血圧が改善する可能性が示されています。

ただし、CPAPは「高血圧の薬の代わり」ではありません。

高血圧は、体重、塩分、運動、飲酒、腎臓病、ホルモンの異常などさまざまな要因で起こります。睡眠時無呼吸が見つかった場合も、高血圧そのものの管理を並行して行うことが重要です。

検査は自宅から始められます

睡眠時無呼吸が疑われる場合、まず自宅で行う簡易検査を検討できます。

寝ている間の呼吸や酸素状態などを調べ、必要に応じて、より詳しい睡眠検査へ進みます。

「いびきだけだから」と考えず、高血圧もある場合には、睡眠の状態を一度確認してみることも選択肢です。

よくある質問

Q. 高血圧があれば全員、睡眠時無呼吸の検査が必要ですか?

A. 全員に必要というわけではありません。ただし、大きないびき、無呼吸、日中の眠気、肥満傾向、夜間・早朝の高血圧、治療しても下がりにくい血圧などがある場合は、医師への相談を検討してください。

Q. CPAPを始めれば血圧の薬をやめられますか?

A. CPAPだけで降圧薬が不要になるとは限りません。睡眠時無呼吸と高血圧の両方を評価し、血圧を確認しながら治療を調整することが大切です。

Q. いびきはあるけれど、眠くありません。それでも検査したほうがいい?

A. 睡眠時無呼吸があっても、強い眠気を自覚しない方はいます。いびきに加えて高血圧や無呼吸の指摘がある場合は、一度相談してみるとよいでしょう。

藤沢ソーマクリニックでは、高血圧などの内科診療と、いびき・睡眠時無呼吸症候群の睡眠外来に対応しています。

「薬を飲んでいるのに血圧が下がりにくい」
「家族から無呼吸を指摘された」
「自分に睡眠検査が必要かわからない」

という方は、まず医師にご相談ください。

藤沢駅南口から徒歩2分です。