夜中に何度もトイレに起きてしまい、ぐっすり眠れない――。そんな夜間頻尿の悩みは、「年齢のせい」「仕方がないもの」と思われがちですが、実は産後の若い女性や更年期女性にも少なくありません。
背景にある大きな要因のひとつが、骨盤底筋のゆるみです。出産を経験した女性では、妊娠・分娩により骨盤底筋が引き伸ばされ、十分に回復しないまま日常生活に戻るケースが多くみられます。さらに、腹筋や背筋といった体幹筋の弱化も重なることで、内臓を支える力が低下し、尿トラブルだけでなく、お腹まわりの脂肪がつきやすくなる原因にもなります。
また、更年期には女性ホルモンの低下により筋肉や結合組織の弾力が失われ、膀胱を支える力が弱くなります。その結果、尿意を感じやすくなり、夜間に何度も目が覚めてしまうのです。夜間頻尿は睡眠の質を大きく低下させ、日中の疲労感や集中力低下、気分の落ち込みにもつながります。 当院の睡眠外来では、不眠の背景にある身体的要因に着目し、骨盤底筋ケアを重要な治療の柱としています。
骨盤底筋を鍛えることで、夜間頻尿の改善だけでなく、ヒップアップや姿勢改善、基礎代謝の向上といったダイエット効果も期待できます。
当院では骨盤底筋トレーニング専用チェアを導入し、運動が苦手な方や忙しい方でも「座るだけ」で無理なく続けられる体制を整えています。